何回目だろうか。
今年も船橋市の 災害医療体制訓練 に参加させていただきました。
今年はトリアージ講義実技と現場見学を選べるスタイルでした。毎年講義実技の方をご指導受けていたので、今日は講義の方で、今まで受けていなかったEMIS(広域災害救急医療情報システム)の話にも興味があったものの、資料が全員配布のものだったので、こちらは今夜にでもWEBと合わせて頭に入れておくものとして、今回は中核医療機関の災害訓練を見学させていただくことにしました。2011年以降、毎年進化改良を重ねている様子です。
例年は、55ある小学校・27の中学校の一部の保健室まで、自宅からサイレン(災害発生)を聞いてから出発して担当学校へ到着までの所要時間を測ったり…から始まっていたこともありましたが、今年は早めの集合、サイレンでシェイクアウトし、市長の挨拶~講義実技見学の選択受講というスタイルです。
昨年は救急救命士の指導役としての訓練参加人数が一層増員されたように感じていて、市の力の入れ方が年々増してきている様に感じていたものの、今年は更に大幅な増力注力を感じました。
患者さん役は看護学校の生徒さんが多かったのでしょうか、設定も様々、災害発生からの経過時間をシュミレートしたと思われる、来場の時間設定があったように感じます。両ひざをついてトリアージ場までやって来る方、緊急帝王切開、硬膜下出血の疑い・日本語の通じない外国籍設定…etc
今回一番印象的だった、小児の黒タッグ(呼吸をしていません)、母親役の方は「まだ大丈夫のはずです!!!。」と先生に詰め寄ります。これには周辺一同含めウルッと来てしまいました。この場所には精神的ケアが出来る医療関係者が必要そうです。
センター司令部も忙しくなってきた辺りから、移送人員が移送が必要な場所に不在であることが頻発していたように感じました。これは解決がとても難しそうに見えました。院内UBER的な物が機能すれば‥若しくは?ポータブルレントゲンの周辺被ばくはトレードオフするしかないのでしょう。2m離れれば≒0同様の様です。( → ◇ )救命対象者さんが溢れ出したところで、
DMATに対応を依頼するというシナリオで訓練が終りとなりました。
・病院の前に病院前応急救護所を設置
・ICS(緊急時総合調整システム)の導入
これにより、回復・復興期までの保険医療を実現するというのが今回の目玉のようです。
関係者の皆様大変お疲れ様でした。
例年にない緊張感ある防災の日となりました。フィードバック出来ない日常が好ましいのでしょうが無駄にしないよう過ごしていこうと思います。
地元近隣小中学校の訓練の様子が全くわからない年となりましたが、昨日通り魔事件があった近圏の小中学校は子供たちの参加が見送りとなったそうです。
本年度より啓蒙も織り込んだ小中学生の参加も多く招致していたとのお話がありましたが、この辺りはのちほど広報で確認できるのかな。